昨年の本屋大賞受賞作品。
電車の中で広告を見つけて、気になる本だなぁと昨年、図書館で予約しました。
さすが、人気の本だけあって、200人待ち(!)。
予約から1年越しに手元にやって来た本の感想をレポートします。
「4回泣ける!」と評判「コーヒーが冷めないうちに」
川口俊和 著
とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった。
その席に座ると、その席に座っている間だけ
望んだ通りの時間に移動ができという
過去に戻ってどんな努力をしても、現実は変わらない
未来を知って、行動を変えても、結果は変わらない
そんな厳しいルールの中でも、過去と未来を移動した4人の物語。
時空を移動するという、いわばファンタジーなのだけれど、なぜか、ものすごく身近に感じる感覚が不思議でした。
ある種、一話完結型なので、家事の合間にも一区切りつけやすい読みやすい本です。
『恋人』結婚を考えていた彼氏と別れた女の話
『夫婦』記憶が消えていく男と看護師の話
『姉妹』家出した姉とよく食べる妹の話
『親子』この喫茶店で働く妊婦の話
一押しは、第二話「夫婦」
第二話の夫婦の話は、同じバックグラウンドを持たない私も、思わず感情移入して読んでしまいました。
夫と妻って、なんでも知っている、理解しているようで、実は全然わかっていないのかもしれない。と思います。
この章を読んだ後、もう少し夫に優しくしよう、もっとたくさんいろんなことを話そうと思いました。(ゲンキンなものですね。笑)
人はいつからでも変われる
この本のテーマは、ぜひ本を読んで、心で体感して欲しい!!!と思うのですが、先日の記事に書いた通りのことが、まさに書いてある気がしました。
心の持ちようが変わったら、
フォーカスするものが変わったら、
違った視点でものが見られるようになったら、
たとえ同じ事象が起こったとしても、その受け止め方は、まるで違うものになる。
過去・未来という時間の軸で、今回は語られているけれど、人はいろんな瞬間に、こういう分岐点に立たされていますよね、きっと。
今、自分が立っている場所で、思いっきり前を向いて、楽しく生きていける自分になることを思い出させてくれる本です。
さらっと読めて、じわじわくる本。
普段、読書をしない方もきっと読みやすいと思います。
優しい本だから、プレゼントにもオススメ。
お金がないことに、悲観的になっている方や、今の自分に満足できていない、という方にぜひ読んで欲しい1冊です。
何か、決断したい時、自分で自分の背中を押したい時、この本を思い出して、私の場合は、コーヒーではなく、紅茶を入れてみようと思います。笑
そしたら、こうやっていうのかな。笑
「紅茶が冷めないうちに。」
有村架純ちゃんが、ハマリ役だったよ。
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