結婚6年目、妊活歴約2年(途中、お休み期間あり)の夫婦の不妊治療体験記です。
タイミング法、人工授精(AIH)を経て、今回、初めての体外受精(IVF)を行いました。
人工授精までお世話になった専門病院から転院し、今回の専門病院では、すぐに体外受精(IVF)にステップアップしました。
まだどうなるかはわかりませんが、今の段階でも、体外受精(IVF)にチャレンジしてよかったね、と夫婦で話しています。
今回の経験が、あなたの未来の希望に、そして私の明るい未来につながりますように。
移植前に、子宮を着床に適した状態にするためのスケジュールが組まれたホルモン補充周期。
その期間を経て、いよいよ移植です。

移植日を迎えても、なんだか実感がなくて、夢みたいな気持ちだったよ。
移植日前日の過ごし方
私が通っていたクリニックでは、移植日前日に、来院時間が決まります。
(事前に知らされていたのは、移植はお昼くらいの時間帯を予定しています、ということくらいでした。)
移植日の前日、事前に指定されていた時間内にクリニックへ電話連絡を入れ、具体的な時間が決定しました。(私の場合は、11時にクリニックへ来院するように、との指示でした。)
前日も当日も、飲食の制限はなく、普段通りに過ごしました。
(唯一の制限は、ネイル。マニキュア・ペディキュアは除去必須でした。)
私の場合は、日曜日だったので、スーパーに買い出しに行ったり、常備菜を仕込んだり、図書館に行ったり…。
いつもと違うところといえば、夫と一緒に散歩のついでに氏神様(神社)に立ち寄り、”妊娠祈願”のお参りをしたことくらいです。
夫は、お賽銭を奮発し、1,010円を納めていました。笑
オススメです!!!
移植日当日の持ちもの
私の通うクリニックの場合、当日に持参すべきものとして指示されていたのは以下の3つ。
①同意書(事前に渡されていたもの)
②治療のスケジュール表(通院中はいつもクリニックに持参するもの)
③ナプキン
①と②は、私の通うクリニック特有のものかもしれませんね。
③のナプキンは、移植後にあてて帰るためのもの、との事前説明を受けていたので、バッグにしのばせていきました。
当日のタイムスケジュール
そして、いよいよ当日です。
当日は、採卵時とは違って、メイクもコンタクトも制限はなく、OKでした。
食事制限もなかったので、元気いっぱいに朝ごはんも食べて出発。笑
胚盤胞移植の日に必要なのは、母体だけ。
当日は、夫の出番はなかったのですが、初めての移植ということもあり、仕事を休んで付き添ってくれました。
いつも通っているクリニックなのに、いよいよ移植だ!となると、なんだか緊張感が増します。
冷凍されていた卵が、私のお腹に帰ってくるために、解凍されて待っているんだと思うと、なんだか既に愛おしい気持ちすら芽生えるから不思議でした。
当日は、以下のような流れで進んでいきます。
胚盤胞移植当日のタイムスケジュール
①11:00 来院後、受付
②11:25 当日のタイムスケジュールの説明(看護師さんより)
③11:40 採血
(お昼休憩・1時間)※食後に、②の時に渡された薬の服用
④13:00 移植する胚の状態についての説明(培養士さんより)
<手術用の受付へ移動>
⑤13:45 手術用受付
<指定ベッドへ移動>
⑥14:00 着替え・準備 ※排尿必須
⑦14:25 胚盤胞移植開始
⑧14:45 ベッドにて安静時間
(着替え後、一般受付へ移動)
⑨14:55 当日の注意事項・今後の流れの説明(看護師さんより)
⑩15:10 お会計
当日は、お昼の時間帯だったこともあり、採血の結果を待つ間、ランチ時間として1時間の外出がありました。
お昼も食事制限はなかったのですが、少しでも健康なものを!とクリニックの近くにある自然食の定食屋さんへ。
いつもなら、1時間なんてあっという間ですが、この後移植を控えていると思うと無駄に緊張して時間が経つのが長く感じたのを覚えています。
食後には、当日のスケジュール説明の際に看護師さんからもらっていた薬を服用しました。
食後服用した薬
・バキソカプセル 10mg×1錠
・リトドリン塩酸塩錠 5mg×1錠
移植する胚盤胞の状態は?
ランチから戻ると、培養士さんから現在の胚盤胞に関する状況説明がありました。
実は、胚盤胞が冷凍でき、母体が胚盤胞移植ができる状態になったからと行って、必ずしも移植可能とはいえないのです。
冷凍した胚盤胞が、融解(解凍)された際にきちんと融解前に戻れない(元どおりにならない)場合があるそうなのです。
そもそも、冷凍したり融解したりする段階で、少なからずダメージは必ず受けるそう。
もしもの場合、今回の移植は不可能、という結論を聞かされることになります。
私は、移植そのものよりも、実は、この培養士さんからのお話の時間の前が一番緊張しました。
私たちの場合は、どうかというと…問題なく移植ができるもの(移植胚)としての基準を満たしていたそうで、ホッと一安心。
見せてもらった卵の写真は、「レーザー・アシステッド・ハッチング」という方法で、卵が着床しやすいようにほどこされていました。
卵は、透明帯という膜に覆われていて、子宮内で着床する時にこの膜を破って胚がくっつくそうなんです。
胚盤胞がうまく着床できない要因として、この膜がかたすぎたり、うまく破れなかったりすることがあるそう。
見せてもらった写真は、その膜を半分削って着床しやすいようにアシストした状態になっていました。
卵の方も、準備は万端というわけです。
胚盤胞移植、手術準備へ
ここから先は、場所が手術エリアにうつります。
採卵時に一度来たことはあるものの、いつもの受付や診察室とは違うので、それだけでドキドキ。
私の他にも8名くらいの方がいました。

名前を呼ばれて、受付へ。
名前や生年月日など、基本的な個人情報確認の後、手首に名前の入ったバーコードが巻かれました。

そして、靴を履き替え、手術室へ続く前室(個々のベッドが用意された個室)へ移動。
カーテンで仕切られた部屋の中には、ベッドが一台と鍵付きのロッカーが1つ備え付けられています。


名前を呼ばれる前までに、着替えをすませます。
準備されている病衣に着替え、頭にはキャップを。
手術感が増します…。

膀胱に尿が溜まっていると、移植ができないそうで、移植前には必ずトイレに行くようにと当日までに各所で何度も言われました。
いよいよ胚盤胞移植!
準備ができたところで、名前が呼ばれ、手術室に入ります。
氏名・生年月日を再度確認されて、台へ。
ここまでくると、もはや恥ずかしさとか、緊張とかはまるでなくて、”まな板の上の鯉”とはこのことだなぁ、なんてお気楽に思いました。
台の下では、(おそらく)先生と培養士さんとが、卵の受け渡しをしているようで、私の名前を読み上げて確認している声が聞こえてきました。
そして、早速の膣洗浄。
前回の採卵の際、これが一番痛かったので、そわそわしましたが、身構えるほどではありませんでした。
右側の大きなモニターには、卵と管がそれぞれにうつり、「今から移植しますよー」という、先生だか看護師さんだかの声が聞こえました。
(どちらも女性だったので、区別がつかず…)
管を入れるのが痛いかも、と聞いていたのですが、(私は)こちらも身構えるほどの痛さではありませんでした。
隣についてくれていた看護師さんが、モニターを指して、「今、卵が入って行きますよ」と教えてくれたのですが、モノクロのモニターは何が何だか、わかりませんでした。泣
(ちゃんとメガネしていたんだけどなぁ…。)
そして、あっという間に移植は終了。
「もう降りていいですよー」と言われ、先ほどのベッドへ移動。
お腹の中に、卵が帰ってきた!と思うと、なんだかゆっくりそろりと歩かなければいけないような気がして…きっと手術直後の私は、明らかに挙動不審だったろうと思います。笑
移植後、15分くらいの安静時間を経て、看護師さんから終了の声がけがありました。
リストバンドを外してもらい、着替えて一般の受付へ向かいました。
移植当日、気をつけることと今後の流れ
当日は、先生の診察はなく、移植後は、看護師さんから注意事項の説明がありました。
…と言っても、特別安静にしなければいけない!ということはなく、普段通りの生活で良いとのこと。
注意事項としては、①過度な運動を避けることと、②感染症予防のためお風呂はシャワーだけ(湯船に浸かるのはNG)ということくらいでした。
引き続き、時間指定の大量の内服薬が処方されたので、それを忘れずに飲むことが私のミッション。
今後は、移植の5日後に”着床判定”、移植の9日後に”妊娠判定”があります。
移植後に処方された薬
・ジュリナ錠 0.5mg 6錠/日×5日間分
・デュファストン 6錠/日×4日間分
・トミロン錠100 3錠/日×3日間分
・プラノバール 1錠/日×5日間分
・セルベックスカプセル1C 3錠/日×5日間分
・プレドニゾロン錠 旭化成 5mg カプセル 3錠/日×5日間分
移植後の過ごし方
手術室から出ると、受付ですぐに夫を発見!
「お疲れ!」と言われ、なんだか無事に生還したような気持ちになり、急に肩の力が抜けるのを感じてホッとしました。
お腹の中に、新しい命が宿るかもしれない!そう思うだけで、幸せな気持ちになりつつ、どんな風に過ごしたらいいのかとそわそわしたりもしました。
看護師さんには「普段通りに生活していいですよ。」と言われましたが、実際、どう過ごしていいのか考えてしまいました。
当日は、気分転換も兼ねて、そのまま美味しいパン屋さんに寄ったり、家電を見たりと、振り返れば、結構アクティブに過ごしていました。
(そのおかげで帰宅した後は、どっと疲れて、夫に夕食を作ってもらいました。笑)
その後は、仕事をしたり(主にデスクワーク中心)、家事をしたりと、気づけばいつものルーティンにハマりつつも、ちょっとした身体の変化が気になる日々。
でも、あまり街に繰り出したり、アクティブに遊んだりすることは避け、読書やNetflix鑑賞など、ソファでゆっくりする時間を意識してとっていました。
着床判定までたった5日。
でもその5日を指折り数えて待つ日々でした。



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